驚きのお色直し

お色直しは結婚披露宴に欠かせません。
主役は新婦です。

大学時代の友人の、お色直しも喝采を浴びました。
「ご歓談中のところではございますが、新郎新婦のお色直しが終わったようです」と司会が言いました。

「新郎新婦が是非これをといって選んだ衣裳で登場いたします。みなさまカメラのご用意を。さあ、それでは、ご入場です!」と、ファンファーレとともにドアがばーんと開き、新郎新婦登場。

ピンク色のウサギと、茶色のタヌキ。

着ぐるみを着た二人が手に手を取って入場したからたまりません。

これが感動の結婚式ムービーを見終わった後で、生目を真っ赤にしている人もいた時ですからギャップでその演出の破壊力は抜群でしたw

どっと沸いて、笑い声があがり、カメラのシャッターを切る音が止まりません。なかば飽きていた子どもたちが、わっと駆け寄ります。

ウサギの頭を叩いたり、なんとか顔を見てやろうとタヌキの顔を外そうとする者もいます。
なかなかシャレたことをしてくれるじゃあないかと、思っていましたら、ウサギとタヌキが一巡りしたころ、司会者が、「はい、素敵なお召し物の新郎新婦の登場でした。いえ、これから登場です!」といって、再び音楽が鳴り響き、スポットライトがドアに当たり、すると、あれえ、新郎新婦が立っているじゃあないですか。

じゃあ、あのかぶりもののウサギとタヌキは誰だったのだ!
当時サプライズなんて言葉はまだ一般的ではありませんでしたが、すっかりだまされました。

二段構えでのお色直しです。正直、本物の新婦の衣裳は如何にも披露宴という感じのドレスでしたが、登場の仕方に演出が凝らされていましたので、自然の来賓の顔には笑みが浮び、キャンドルサービスも二倍ほども盛り上がったものです。

それにしても、あのウサギとタヌキは誰だったのか。式場のスタッフなのでしょうが、手のこんだことをするものだと感心いたしました。

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