心に決めた袴姿

成人式は絶対に袴姿と、中学生くらいから心に決めていました。

「はいからさんが通る!」の紅緒さんのような、紫の矢絣にえんじ色の袴、足元はブーツ。大正時代の女学生のスタイルがものすごく可愛く思えて、絶対にその姿で!振袖じゃなくと主張したので、成人式を前に母が呉服屋さんに連れて行ってくれました。

「矢絣!ブーツ!」との主張は「式に矢絣はカジュアルすぎる。ブーツなんて論外」と周囲の大人も呉服屋さんも言い張って容れられませんでしたが、光の加減によっては青みがかって見えるような、綺麗なピンク色の小紋に、紺色の袴をしたててもらいました。

記念写真は前撮りで、二年かけて伸ばした髪にリボンを結び、憧れ続けたはいからさんスタイルで撮ってもらいました。夢が叶って嬉しかったです。
後にその時羨ましがっていた妹が、結婚式の時にその写真スタジオで和装を前撮りしました。

大学の卒業式も同じスタイルで出席しました。けして裕福な家庭ではなかったのですが、着物を仕立ててくれた両親に感謝をしています。

でも、テレビニュースなどで成人式や大学の卒業式が報じられるときに、袴に矢絣を合わせている子を見つけては「やっぱり矢絣で式に出てもよかったやん」と思ってしまいます。

着物はやはり高価なので、長く着られるものを選ぶ方がいいのは間違いないんですが、30歳を過ぎて矢絣に袴姿で出かけられる機会もないので、あのときもう少し自己主張しておけばと、自分でもこんなに悔やむとは思いもよりませんでした。

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